鹿嵐山が雑誌に紹介されています

山と渓谷社さま、おひさしぶりですっ!

山と渓谷社さまの主幹雑誌である「月刊 山と渓谷」2024年4月号にて、鹿嵐山が紹介されました。

 

山と溪谷 2024年4月号 | 山と溪谷社 (yamakei.co.jp)

 

個人的な話で申し訳ありませんが、30年くらい前の話。当時学生で熊本に住んでいたころに、産業道路沿いの「シェルパ」というお店に通っていたことがありました。その名の通り、山用品店です。その頃に店内に置いてあった雑誌が、「山と渓谷」。(多分、Be-○alも置いてあったなぁ)

 

登山やアウトドアに特別に興味があったわけでもなく、その実、バイクツーリングのためのリュックや小物を買いあさっていました。登山用のリュックはとにかく体にぴったりフィットするよう調整ベルトが細かい。クッション性もすばらしい。ほんでもって、きちんとした雨用のカバーまである。登山靴を、ライディングシューズにしてたこともあります。とにかく、その辺に売ってるタウンリュックとは別格で疲れにくかったんですね。その時この雑誌から情報収集していたんですよね。スマホはもちろん、ケータイも持ってる人ほぼいない、今ほどインターネットが使えた時代でもない。情報収集の手段はとっても限られていました。雑誌って貴重な、いやむしろ唯一の情報源だったかもしれません。

 

 

「昔話がなげーよ、温泉行ってきていい?」ってつぶやいた方すいません。

 

山と渓谷さまから当協議会のメールへ問い合わせが来た時、なんというんでしょう、その頃の記憶が鮮やかによみがえってきたんですね。驚きと、地元の山を紹介してくださる嬉しさともに、「お久しぶりです…」とかいう謎の感情が湧いてきたんです。

 

記者さんにお問い合わせいただいたのですが、実は当方も情報をもってなくて。そこで小野川内地区で、登山道の管理や山頂の祠(ほこら)を維持してくださっている正則さんに助けを求めました。

正則さんは二つ返事で「いいよ~、家に来なはり(来ていいよ)」と言ってくださったので、遠慮なく。

 

奥様の美智子さんもいらっしゃって、お二人でお話をしてくださいました。

 

 

 

お写真は、地蔵峠にあるお地蔵さん。正則さん所蔵。

 

 

お伺いしたのは、以下3つ。教えていただいたことを簡単にまとめてみます。

 

Q1:第一登山口から入ってすぐのお地蔵様

 ▲地元出身の町長が、登山される方の安全祈願としてご寄付されたものです。

 

Q2:山頂の祠

 ▲小野川内(おのごうち)地区の方が、鹿嵐山の麓(現・第一登山道の駐車場辺り)で「鹿嵐山祭り」を執り行い、山の安全祈願(登山者だけでなく、治水・治山などを含む)をして、雌岳(めだけ 2つの峰の低い方)山頂の祠にお酒と「ひ(漢字失念)」を納めることを行っています。現在では、4月29日の山開きで行う安全祈願祭とは別日に小野川内地区の方がお酒と「ひ」をおさめに登っています。

 

Q3:地蔵峠の峠地蔵

 ▲麻生地区・耶馬渓地区・院内地区の三叉路に目印として建てられたお地蔵様。建立は天保年間のようです。その昔、麻生地区・耶馬渓地区からここを通って宇佐神宮へ参拝していたようです。また、院内側から雄岳(2つの峰の高い方)へ通じる険しい岩場は「万里の長城」と言われ、修験者の修行場所になったとも言われます。たくさんのお札を背負った僧が、ここを通り八面山→英彦山(福岡県)へとお札を納めに行くこともあったようです。そばにある東屋は小野川内地区や福岡の有志の方で平成9年に建てました。ここを通る皆さんに雨や深い霧などの際、一時の屋根を提供し続けています。


 

 

正則さん、美智子さん大変ありがとうございます。お邪魔している間に、地蔵峠の東屋の建築材料を何度も担いで登った息子さんのようちゃんも帰ってきました。

 

 

写真は、第一登山道から雌岳→雄岳をすすむと現れる急坂。坂下から撮っているので水平は不明ですが、ロープなしでは滑り落ちます。

 

ですが実は、「宇佐ふるさと登山会」の皆さんが、古くなったトラロープ等、整備してくださっています。その功績がたたえられ、2023年4月に表彰もされております。

2014年4月に山頂は人口密度高め。このころは、小学校のとある先生が、「山頂にいったら唐揚げ食べさせちゃる」で登ってくる子も多かったですよ。

2019年は雨で登山会が中止になったんですけど、山頂付近でお一人怪我をされ、警察・消防、そして地元の消防団が出動。お昼3時から夜の10時すぎまでかかって、ストレッチャーに載せて下山。照明のバッテリーも切れてしまい、ほぼ真っ暗な中、急斜面を何度も滑りながら運搬。泥だらけで第一登山道入り口まで戻りました。

 

霧がかかってて、ヘリが寄りつけなかったようなんですよね…。

新型肺炎と騒がれて、3年ほど山開きが行われませんでしたが、2023年4月に、安産祈願祭が行われました。雨天のため、登山会は中止となりましたが、2019年の雨天での事故の記憶がある方も多く、登らないと判断をされている方ばかりで、本当に安心いたしました。

 

さて2024年も山開きが近づいてまいりました。好い天気になって、皆様と元気に会えることを、地元民一同楽しみにしております。

 

 

そして、今回取材を受けて、地元ですら知らないことが多いんだなということ、それを残さなければいけないということを感じました。

 

 

 

 

 

そういえば今回記者さんからご連絡いただいた時の”謎の感情”は、「その節は大変お世話になりました」ってことだったみたい。30年経ってそんなご縁があるなんて…あー若かったなー私w

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コメント: 2
  • #1

    かすみ草 (木曜日, 28 3月 2024 09:17)

    登山は素晴らしい気をもらいます。果てしなく広がる青い空!
    今年も賑やう事でしょう。万物のみなぎる季節です。遅れをとらないようには羽たきます。羽根などありません。杖と目で登ります。

    6どの登山あいこうしゃより。

  • #2

    高並谷まちづくり協議会事務局 (木曜日, 28 3月 2024 21:49)

    コメントありがとうございます。

    山開きの時期が、我が家の田植えと重なって、近頃は登れてませんけど、
    たくさんの方と一緒にワイワイ登っていくのは楽しいですね。
    かすみ草さんが登られる日は天候に恵まれるといいですね。